Division of Tumor Dynamics and Regulation
がんは“再生・修復につながらない傷(wounds that never heal)”に例えられます。正常組織には傷に対して組織の再生(再構築)に至る仕組みが備わっている一方、組織再生を担う仕組みは悪性腫瘍の本態と言える浸潤や転移の生物学的背景となります。私達は旺盛な再生能力をもっている肝臓の再生を促す分子、HGF(肝細胞増殖因子)の研究を基盤として、ダイナミックな組織の再生(再構築)やがんの浸潤・転移の研究を進めています。
研究に向かう姿勢、研究を介して得られる経験、日常の生活の中に信頼を得るためになすべき課題があります。
それぞれの学生の個性と能力によって課題は異なりますが、私は誠実に学生に向き合って、成長につながるようにアドバイスし、時には同じ目線で一緒に考えます。
生命やがんや病気のことを、純粋に不思議でたまらなく研究して、深く知りたいというエネルギー。あるいは、家族が病で苦しむ姿を見る経験をして、それがきっかけで、研究して役に立ちたいと思う人。どちらのタイプがいい、悪いということはないです。自分の特徴、思い、あるいは志をありのまま受け入れたら、その特徴、思い、あるいは志を大切にできると思います。
酒井先生の論文「環状ペプチドを用いた投げ縄グラフトFcによるデザイナー受容体アゴニストの創成」が、Nature Biomedical Engineering誌に掲載されました。
https://doi.org/10.1038/s41551-022-00955-6
プレスリリースはこちら
https://www.kanazawa-u.ac.jp/wp-content/uploads/2022/11/221108-2.pdf
「集団細胞移動の先導細胞がHGF-MET受容体感受性による持続的ERKシグナル活性化よって規定される」 日野直也助教、松田道行教授(京都大学)との共同研究の論文がDevelopmental Cellに掲載されました。https://doi.org/10.1016/j.devcel.2022.09.003
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